【連載企画】ファシリテーターインタビュー vol.1 荒木三香さん

3月におこなわれた総勉強会では、その活躍が認められたストレスマネジメントファシリテーター(SMFT)7名の方に特別賞が贈られました。

MVP賞を受賞された奥 富美子さんのレポートは前回(https://jsca.co.jp/20170415_seminarreport.html)お伝えしましたが、今回から、各地域で最も活躍し、受賞したSMFT 7名の講座レポートやインタビュー記事をお届けします!


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Vol.1として、主に東北地域で活躍中の荒木三香さんのインタビュー。そして、5月19日におこなわれた講座の様子を、参加者の感想を交えてご紹介します。

荒木さんは、SMFT以外にも複数の活動をしており、カウンセリングや、色彩心理学を活かしたセラピー、行政などと連携した復興支援活動や、寺子屋教室の先生としても活躍中です。これらの活動から得た経験が、講座にも独自のカラーを色づけているようです。



外部会議室の講座③好きなことシェア②


Interview 具体的なエビデンスのあるものを求めて、ここにたどり着きました。

様々な経歴、経験を持つ荒木三香さん。ソフトな印象のとおり、受講生への細やかな気配りが伝わってくるようなインタビューとなりました。

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【なるべくして、この仕事をしていると思います】

--職種、雇用形態でもたくさんの経験をされてきたようですが、FTになったきっかけを教えてください。

FTとしての活動以外にも、対面や電話でのカウンセリング、色彩心理学を通したセラピーや講座、自宅でのアトリエ教室や寺子屋教室、そして東日本大震災の復興支援団体を立上げ活動していますが、すべてに共通しているのは、子どもから大人まで、あらゆる世代の人を支援する、対人援助の仕事だということです。そうした中、今までもストレスケアや、メンタルヘルスに関する活動をしていましたが、何かもっとエビデンスや説得力のあるものはないか?と探していたところ、2年程前にSMFT養成講座を知り、早速受講しました。

実は、亡くなった父が内科の開業医をしていたのですが、地域の心療内科的な役割も果たしていました。数年、私も父のところで手伝っていたのですが、メンタル不調の患者さんも多く、心と身体、両面の治療に当たる現場を、いつも目の当たりにしていました。自宅でも、毎晩のように誰かが来て、人間関係のこと、家族のこと、経済的なこと、心と身体の医療相談は勿論のこと、あらゆる相談を無償で受けている姿をずっと見てきました。

今思うと、カウンセリングなどの相談業務に辿り着いたのも、そうした父の影響が大きかったのかもしれません。新卒で入った会社でのオフィスデザインの仕事でも、医療福祉施設を担当していました。10代の頃からいつも友人知人の相談を受けていて、身内に看護師など医療関係者が多かったこともあってか、自然と ‟心と身体のケア„ というものに、どんどん興味を持ちました。様々な職種や立場を経験し、少し遠回りはしましたが、なるべくして今の自分がいると思います。そういう意味でも、すごくやりがいがありますし、生涯勉強ですね!とても面白いです。

【自分のことは後回しにしがちな方にこそ、来てほしい】

--この入門講座は、どのような方にオススメでしょうか。

「不安とストレスに悩まない7つの習慣」は、つい頑張りすぎて自分のケアを忘れがちな方や、周囲の人にもセルフケアを伝えたい!と思う方にオススメです。

講座というと構えてしまう方もいますが、難しい内容は全くないので、楽な気持ちで一緒に身に付けたい方にぜひ、参加していただきたいですね。なので、どなたでも安心して気軽に来て楽しんでいただけるように、皆さんが気づかない工夫もしているんです(笑)。

リアルに体験してもらいたいと思っているので、それこそ「7つの習慣」を使って工夫しています。どの会場で開催する時も、毎回小さくBGMを掛け、アロマの香りを少し流し、照明の色にも気を配ります。それが功を奏してか「居心地いいから帰りたくない」と言っていただくことが多いんです。あと、よく驚かれるのは、当日を迎えるまでの配慮と工夫が、なかなかマネ出来ないよね!と言われます。恐らくそれも、キャンセルがほとんど出ない理由かもしれませんね。

【7つの習慣~「区切る」「体を使う」をこんなふうに使っています】

--「7つの習慣」で特に意識しているものはありますか?

「区切る」「身体を使う」は特に意識しています。午前中の講座の場合は、ランチやティータイムを設けることもありますが、その際は隣の部屋に移って頂き、少し気分を変えて演出します。リラックスできるのか、ざっくばらんに質問も出てきます。

食事は五感も使いますし、講座中より本音で話して下さいます。私はこのタイミングで必ず心掛けているのは、それらの会話の中で関連する話が出てきた際に、今日皆さんにお伝えした7つの習慣でいうと…などと、何度も何度も結び付けてお話しします。そうすることで、より具体的に参加者の皆さんに落とし込まれますし、身近な話で言うとこういうことか!と気付いてもらえるキッカケにもなりますね。

私自身は、山形県には全市町村に天然の温泉が沢山あるので、いつでも短時間でリフレッシュできる日帰り温泉によく行きますね。また、最近、※マインドフルネスと、呼吸法やヨガをよく行っています。温泉もマインドフルネスもヨガも、五感をフルに使うので、心と身体、両方のケアになりますね。

※「マインドフルネス」とは、「今、ここ」を集中的に意識しながら行う、瞑想法です。

【自分で話すと、人って行動できるんです】

--参加者の変化で印象深いものはありますか?

講座の中で、毎回必ず行っていることがあるんです。それは、講座の最後、
振り返りシェアシートを書いたあと必ず全員に、それをもとに一言づつ話してもらうことです。書くだけではなく、声に出すことで、より一層自分の中に落とし込まれ、そのこと自体が実行への宣言となり、即実行して報告してくださる方も多いんです。なので、これだけはどんなに時間が少ない講座の時でも、最後の時間は確保するような時間配分をして、必ず行っています。コーチングやカウンセリングでも学ぶのですが、人は、自分で声に出して話したことしか実行できない、と言われます。

【社会課題を解決するために、一緒に学び合いましょう】

--最後に、FT養成講座に興味のある方に向けてメッセージをお願いします。

まずは「7つの習慣」を自らが実践して、明るく伝えられる方。そして、周囲の人の悩み、苦しみ、痛みに敏感な方、苦しみを苦しみだと感じることができる方は、FTに向いていると思います。また、社会課題に問題意識を持って、世の中を変えたいと思って行動できる方。
そして、全国にいるFTの皆さんと切磋琢磨しながら仲良く学び合える、そんな共感力の高い方に、ぜひ仲間になってもらいたいと思います!

受講生の共有タイム①受講生の共有タイム②講座終了後用 お茶&菓子


参加者の声

講座に参加したSさんに、感想をいただきました。

「 心のモヤモヤが晴れ、風通しが良くなりました」

★Sさんとのツーショットkanban

■ 講座を受講しようと思ったきっかけは? また、実際に受講して、全体的な感想をお聞かせください。

きっかけは、講座名です。たった7つの習慣で、不安とストレスに悩まなくなるなんてすごい!と思い、申込みました。

アットホームな感じで、雰囲気が良く、落ち着いた、おだやかな時間を過ごすことができました。
まさに「7つの習慣」の中にある、「区切る」、「出会い」を実感できた時間でした。
日頃の空間を区切って、心のモヤモヤが晴れ、風通しが良くなりました。

特に面白かったのは、他の方の考えをシェアすること。自分の考え方は、どうしても固まってしまいますが、 “自分は自分、他の人は他の人、それぞれの考えがあるんだな…” と気付くことができました。

■ どのような方に、講座をオススメしたいですか?

日頃の振り返りができたので、モヤモヤしている日常をチェンジしたり、抜け出したい人に オススメです!

■ もっと聞きたい、知りたいと思ったことは?

私は 自己肯定感が低いので、その「7つの習慣」との関連性や、そもそも 自己肯定感って何なのか、を知りたくなりました。

7つの習慣は、どれもすぐに出来ることばかりなので、早速いろいろやってみます!
私も含め、誰もが普段していることでもあるのですが、これをいかに ‟意識して„ できるか なんだと思います。意識は大切ですが、時間が経つと忘れたり戻ったりすると思うので、意識するということの難しさや大切さも、同時にわかりました。

「不安とストレスに悩まない7つの習慣」で学ぶこと

20160405発注チラシ中表紙

当協会が提供する講座の中でも、入門編であり、開催数が最も多い講座が「不安とストレスに悩まない7つの習慣」です。

代表理事・武神が産業医として、企業のメンタルケアに関わる中で、過酷な状況でも不調にならない人に聞き取りした「ストレスで悩まないための秘訣」から見つけた「7つの習慣」を、誰にでも分かりやすく、コンパクトにまとめたものが、この講座です。
いわば、協会の理念、エッセンスが凝縮された協会の代表的な講座の一つとも言えます。

「不安とストレスに悩まない7つの習慣」で学ぶこと

この講座では「不安とストレスに悩まない7つの習慣」を、講師独自の事例やエピソードを交えながら学びます。「7つの習慣」は、誰でもちょっとした心がけでできる簡単なものです。
簡単だからこそ、疎かにしてしまいがちなものかもしれません。この習慣のどれか1つだけでも意識して始めてみると、ストレスからの解放が、意外と簡単にできてしまうかもしれませんね。
「あ、こんなことでいいんだ」。
講座に参加すれば、こうした気付きが7つ、もしくはそれ以上、得られるはずです。

■ 講座案内はこちら → https://jsca.co.jp/seminars#一般向けセミナーのご案内
■ 全国の開催情報はこちら → https://jsca.co.jp/semi

【関連記事】
・「講座開催レポート「不安とストレスに悩まない7つの習慣」@浦和」
・「第一回日本ストレスチェック協会総勉強会 レポート」

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