復職面談に遅刻した社員を復職させますか?

過去メルマガの転載です。もしお役にたちましたら幸いです。

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先日、クライエント会社でメンタル休職者と
休職中のフォローアップ面談を行ったのですが、
従業員は面談開始時刻には現れず、

面談終了5分前に現れました!

半年以上、毎月面談している方で、
2ヶ月前はそろそろ秋に復職かと思っている方だったので、
チャチャっと状況確認したところ

・メンタル的にはOK(落ち込んでいない)
・睡眠もOK
・でも、夏バテのせいか疲れていて、ずっと家にいる
・外出できていない

とのことでした。

時間がないので、本人に、
「今後、面談時間に遅刻すると、十分な時間んを確保できず、
復職判定の面談で、自分自身の不利になりかねません。
気をつけてください。」
とお伝えしました。

帰る前に、
今月の診断書を渡してくれたのですが、
後で見ると、
「病状は安定しており、就業可能な状態」
の文言が、、、、

さて、私はどうしたでしょう?
あなたなら、どうしますか?

以下、私が人事経由で、本人に伝えていただいた内容です。

本日の産業医面談は大幅な遅刻のため、
診断書を拝見することができず、
また十分な面談時間を確保できませんでした。

面談終了後、診断書を確認すると、
主治医の先生的には就業可能な状態と
の内容が書いてありました。

ただし、
面談で生活状況を確認したところ、
睡眠は取れているものの、
夏バテ(?)のためか日中は外出もできていない
とのことでした。

再休職のリスクを低くした復職のためには、
1日中自宅で過ごすのではなく、
日中を趣味の時間で過ごすのでもなく、
1日8時間ほど図書館等で過ごせていることが大切です。

(この会社は復職時から就業時間内の労働を希望しています。時短勤務はありません。)

その上で、
他の時間で気分転換等をして
症状なく過ごせる状態が理想的です。

そのような生活ができているかを確認するためにも
「生活記録票」を次回の面談までつけて、
次回面談に持参するようお願いします。

(次回面談は1ヶ月後)

なお、上記に判断に異論があり、
早急の復職を希望される場合は、
その旨教えてください。

産業医から主治医に手紙を書き、
主治医の返事をいただければ
会社の方で再度判断します。

—ここまで—-

ポイントは3つ

1.面談に遅刻しない
遅刻の原因が、メンタル症状の表現の可能性も否定できないので
復職許可は遠のきますね。

(怠惰だから、根性入れなおしたくて、復職を許可しないのではありません)

2.従業員の納得を求める
つまり、反論welcomeです。
納得してもらわないと、次に繋がりませんので、
納得するまで付き合います。

必要であれば主治医に手紙を買います。
年に1-2回、書くことがあります、実際。

3.最終的な判断は会社
復職の可否の最終的判断者は
「会社」
です。

産業医や主治医ではありません。
ここ、大切です。

しばらく前に、
主治医が復職許可を複数回出しているのに
産業医が復職を認めなかった結果、
休職期間満了し、自然退職となった(クビになった)ケースで、
会社と産業医を訴えたニュースがありました。

その産業医は、ここまでしたのだろうか?
していたら、訴えられないと思うのでした。。。

以上、お読みいただきましてありがとうございます。
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