ストレスチェック制度の7つの”ない”

過去メルマガの転載です。もしお役にたちましたら幸いです。

■==============================■
■9/17のustreamで無料配信ライブ講座リンク
https://youtu.be/46FiP68U_oc
■==============================■
■不安とストレスで悩まない技術を身につける入門講座
■【金沢、名古屋、大阪、東京で開催中】:https://jsca.co.jp/semi/
■==============================■
■2016年1月29日 福岡特別講座開催決定
http://hyuman.link/?p=456
■3つの講座が1日で体験できます!懇親会もあります。
■不安とストレスで悩まない7つの習慣
■ストレスチェック制度対策ここだけの話(福岡特別版)
■ほめる技術(ストレスレスコミュニケーション)
■==============================■
■ストレスマネジメントファシリテーター養成講座情報■
■土日の10:00-19:00で資格取得できます
■【10/24,25東京】【11/21,22金沢0期】【12/19,20名古屋0期】
■【2016/2/20-21東京】
■詳細:https://jsca.co.jp/seminars/smfyouseishousai/
■==============================■

少し長いですが、ぜひ、お読みください。

2015年12月に始まるストレスチェック制度の目的は、職場のメンタルヘルス対策のセルフケアの強化・徹底と、職場環境の改善を目的としています。

この制度は、関係者たちからは、さまざまな希望や期待が寄せられています。
会社側は「メンタルヘルス不調者の減少につながるのではないか」、従業員側は「自分の会社がメンタルヘルス対策にもっとまじめに取り組んでくれるだろう」と考えているのです。

しかし、実際に年間千件あまりの産業医面談を行い、働く人のメンタルヘルスの最前線に立っていると自負する産業医として、この新しい制度に過度な期待はできないのではないか、と思っています。

今回はその理由を7つ挙げてみたいと思います。

1.まだ、いろいろなことが決まっていない、分かっていない
 昨年の労働安全衛生法改正からはじまり、2015年4月には制度の指針、その後も、マニュアルやQ&Aが厚生労働省から出されています。次第に現場レベルの声を反映した実践的な内容になってきていると感じますが、いまだに決まっていないことも多くあるのです。

2.厚生労働省も認めるところ、信頼できるエビデンスはない
 ストレスチェック制度に期待されているのは、会社の“メンタルヘルス不調者数が減る”という結果です。しかしながら、そのような信頼できる研究発表は、国内外を探しても今のところありません。
 新制度により、メンタルヘルス不調者が減るに越したことはありませんが、実施すれば必ずメンタルヘルス不調者が減ると考えるのは間違いです。

3.病気の診断検査ではない
 ストレスチェックテストは、血液検査や画像診断ではありません。うつ病等の精神的疾患の有無やその程度を調べるための検査・心理テストでもありません。その判定基準はあいまいです。また、異なる質問票を使ってテストを行った場合では、その結果を比較できない可能性が高いことも指摘しておきます。

4.同じ人でも、結果は安定しない
 ストレスの感じ方は、日々変化します。同じ人でも前日やその日の朝に起こった出来事などによってストレスの度合いは異なります。そのため、同じ人でも異なるタイミングでストレスチェックテストを受検すれば、判定も異なるでしょう。だとすれば、どのような状態で受検したストレスチェックテストの結果が、その人の「平均的な」「日常的な」ストレス度合いを反映するのでしょうか?それは誰にも分かりません。

5.受検者が本音を答えているとは限らない
 ストレスチェックテストを受検する人は、そもそも本当に質問に正直に答えているのでしょうか。
 テストの質問は、どう答えればストレスが高いと判定されそうか、すぐに分かるような内容です。自分のストレスを隠したい人、ストレスがあるとアピールしたい人では、その答え方に恣意的なものが働くことを否定できません。

6.過度な期待はしない、できない
 新制度の開始により、多くの企業に何らかのメンタルヘルス対策が導入されるわけですから、職場のストレスの減少、メンタルヘルス不調者・休職者の減少は期待されます。ただし、過度な期待は禁物です。本当の効果は、まだ分かりません。

7.メンタルヘルス対策は、ストレスチェック制度だけではない
 企業に求められているメンタルヘルス対策は、一次予防としてのセルフケア、二次予防としてのメンタルヘルス不調者等への対応、三次予防としての休職者の復職と復職後のフォローという3段階があります。今回のストレスチェック制度は一次予防です。ストレスチェック制度ばかりに気をとられて、他の予防がおろそかになっていては意味がないのです。一次予防から三次予防まで、すべてに対応することが大切です。

では、ストレスチェック制度はやるだけ無意味なのでしょうか。

私はそうは思いません。

この制度に関して、私には1つだけ分かっていることがあります。

それは、最低年に1回行われる“からだの健康診断”を受ける時、誰もが自分のからだの健康について少しは考えるように、新制度によって、年に1回すべての従業員が自分のストレスやメンタルヘルスについて考える“きっかけ”が生まれます。これだけでも大きな進歩だと思うのです。

引き続きこのメルマガでは、こ際に働く人のストレス、不安、悩みとその対策について、上手に対処できている人とできていない人の違いになど、産業医の立場からお話しさせていただきます。
また、すべての方がお持ちであろうストレスとの“上手な付き合い方”について皆さんの参考になるお話ができれば幸いです。
よろしくお願いいたします。

以上、お役に立てば光栄です。

いかがでしょうか?
以上、お読みいただきましてありがとうございます。
コメント、ご質問等、お待ちしております。
bit.ly/jw17lT
全てしっかり、読ませていただいております。ご質問には、真剣にお答えさせていただきます。
■==============================■
■協会の公式ストレスチェック対策本
■産業医・労働安全衛生担当者のためのストレスチェック制度対策まるわかり
■現場の実践的知識がつまっているのが、他の対策本との大きな違いです
http://bit.ly/scmaruwakari

【購読者のためのSC制度ディスカッショングループはこちら】
https://www.facebook.com/groups/SCmaruwakari/
購入した方はグループ加入を申請してください。

【購読者のために90分の特典映像があります!】
ストレスチェック制度ここだけの話(2015.9.9.第1部)
視聴のためのリンクは、上記ディスカッショングループで公開します。

【感想、コメントいただいた方にはさらに特典を用意!!】
以下どちらかで感想やコメントいただいた方は、
ストレスチェック制度ここだけの話(2015.9.9.第2部)
をプレゼントします。
・FBでこの本の写真と感想をupしてください。その際に、
「非営利型一般社団法人 日本ストレスチェック協会」か
「武神健之」か著者の誰かをタグ付けお願いします。
(そうしないと気づけません。)

・Amazonでカスタマーレビューをお願いします。
そのリンクを「非営利型一般社団法人 日本ストレスチェック協会」か
「武神健之」にメッセージで送ってください。
■==============================■
■2016年1月29日 福岡特別講座開催決定
http://hyuman.link/?p=456
■3つの講座が1日で体験できます!懇親会もあります。
■不安とストレスで悩まない7つの習慣
■ストレスチェック制度対策ここだけの話(福岡特別版)
■ほめる技術(ストレスレスコミュニケーション)
■==============================■
■不安とストレスで悩まない技術を身につける入門講座
■【金沢、名古屋、大阪、東京で開催中】:https://jsca.co.jp/semi/
■青森県、奈良県での開催も続々決定しいています!
■==============================■
■ストレスマネジメントファシリテーター養成講座情報■
■土日の10:00-19:00で資格取得できます
■【10/24,25東京】【11/21,22金沢0期】【12/19,20名古屋0期】
■【2016/2/20-21東京】
■詳細:https://jsca.co.jp/seminars/smfyouseishousai/
■==============================■

関連記事

  1. 【協会認定ファシリテーター星野知子さんの記事「ストレスとうまく付き合う…

  2. EAP(Employee Assistance Program、従業員…

  3. 12/11 NHKラジオ第一出演のお知らせ

  4. 産業医武神のクライエントでのストレスチェック制度との関わり方

  5. SC制度後の産業医自身のリスクをどう回避するか?

  6. 東芝裁判の一番の問題は?

無料メルマガ登録

Email:   

Facebook

入江氏とのコラボ動画第1弾!