空間的・時間的ストレスには運動で立ち向かう【前編】

●緊張という感情を上手に断ち切る

人はストレス状況が続いたり、終わりが見えない時、
ストレスをより大きく感じます。

このようなストレスに対処するためには、自分の緊張した気持ちを
弛緩(リラックス)させる習慣を身につけるとよいでしょう。

この「区切る」には、主に3つあります。以下、
時間を区切る、空間を区切る、五感を区切る方法を順番に見ていきましょう。

・時間を区切る

時間を区切るというのは、ストレス原因に直接対処するのではなく、
休憩時間や休暇を積極的に取り入れることを意味しています。
疲れてから時間を区切るのではなく、疲れる前にあらかじめ
休憩や休暇を入れるようにしましょう。

事前に長期休暇の予定を入れておくことで、1〜2カ月前くらいから
少しずつ気分がウキウキする経験をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、
「あらかじめ予定する」のがポイントです。

この時間を区切るという習慣は、
実は誰もが日常的にやっていることでもあります。

意識するしないにかかわらず、日中働いている人であれば、
昼食時にはランチタイムと称して時間を区切っていますし、
コーヒーやお茶を飲むなど、休憩を挟むケースもあるでしょう。

このように時間を区切ることで、仕事の緊張感を
一時的に解きほぐすことができているのです。


時間を区切ることは、ストレスの「持続期間」を区切る効果があります。
長期間での「区切り」の場合は、1カ月先でも、3カ月先でもいいので、
来月の遊びの予定を決めたり、夏季休暇のレジャーや楽しい
イベントの予定を立てましょう。

日常生活を送りながらも、「区切り」が明確になり、
そこまで頑張るモチベーション(動機づけ)にもつながるのです。

・空間を区切る

2つめは、ストレスや緊張のある場所(会社)から
空間的な距離をとることで、連続する緊張した感情を区切る手法です。

たとえば、社員食堂でお昼を食べるよりも、
会社の外のほうが気分転換になります。
休日に自宅でゆっくりするよりも、郊外にドライブに行き
日常生活から距離をおくことで、自分の状況を
冷静かつ客観的・俯瞰的に考えることができるのです。

遠くに行くのは難しいという方は、会社帰りに展望台などの
高いところに登り、垂直方向に空間を区切ってみてはいかがでしょうか。

・五感を区切る

3番目は、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚という五感に変化
与えることで、緊張した気分を区切る方法です。
人間の感情は、五感に大きく影響を受けています。
だからこそ、気分転換によって五感を区切ることはとても重要になってきます。

たとえば、壁にかかった絵画や観葉植物を眺める(視覚)、
音楽を聴く(聴覚)、アロマをたく(嗅覚)、甘いものや
エスニック料理を食べる(味覚)、温泉につかる(触覚)などの行為を
通じて、緊張を和らげたり、気分を変えるというのは、
多くの人が無意識にやっていることです。

ここで紹介した習慣をすでにお持ちであれば、今後はよりいっそう意識的に、
自分のコンディションをいい状態に保つため
「区切る」習慣を、ストレスを溜める前にやってみてください。

マラソン選手はベストコンディションで走りきるために
喉が乾く前に水を飲みます。
みなさんも疲れてから休むのではなく、疲れる前にあらかじめ「区切る」を
実行
すると、より効果を実感できるはずです。


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