坐禅

坐禅

 
 皆さんこんにちは。秋も深まり、読書、食べ物、スポーツと色々な方法でストレスフルな毎日に区切りをつけて、乗り切っていらっしゃることと思います。
 さて、私の場合はというと、スポーツ、読書、ヨーガといろいろ試しているのですが、特におすすめなのが「坐禅」です。故スティーブジョブズが実践していたことでも有名ですよね。
 今回は、宗教的な教義はとりあえず横に置いて、坐禅の正しい取り組みについてお話しできればと思います。私自身はお寺が浄土真宗なので禅とは関係ない流派です。今回は日本でも坐禅の作法が確立されている「曹洞宗」の坐禅をご紹介できればと思います。
 また、本格的な坐禅を体験するのにはお寺やカルチャースクールでもお坊さんがレクチャーしてくれるので詳細はそちらに譲りたいと思います。

坐禅と瞑想

 坐禅と瞑想についてはあまり区別なく扱われますが、瞑想は目を閉じておこなうのが一般的です。一方曹洞禅は「半眼」といって、目をすべて閉じないで斜め下45度位を見ておこないます。意識をどのようにコントロールするかという意味で、私はこの半眼のほうが集中できます。

準備

 行う時間は、朝起きたとき、夜寝る前などの時間がよいとされています。お腹はなるべく空腹の方がよいでしょう。満腹だと眠たくなってしまう可能性がありますし、勉強もそうですが、空腹時が一番集中できます。
 用意するものは「坐布」があればこれを利用するのがよいでしょう。ないのであれば座布団を二つ折りにしてもよいと思います。ちなみに「坐布」は通販などでも購入できます。また服装は体を締め付けない楽な服装で時計やアクセサリーは外しましょう。

坐禅スタート

 さて、坐禅スタートですが、まずは壁に向かい一礼、左右に向かい一礼し、坐布に座ります。座る方向は壁に向かって座ります(面壁といいます)。座り方坐布に胡坐を組むような姿勢で、片足をもう片足に乗せますこれを「半跏ふざ」といい、正式には「結跏ふざ」という両足を反対の膝の上に乗せるようにできればそうします。座った状態で左右に体を揺らし座りがよい状態をつくり背筋はピンと伸ばした状態を作ります。イメージ的にはカラダが頭の先から糸でつるされている状態でしょうか。
 手は「法界定印」といい右手の上に左手を重ね親指同士をくっつけてお腹のあたりに置きます。楽な姿勢が完成したら半眼で坐禅スタートです。最初のうちは落ち着くのに苦労します。しかし、あぁ鳥が鳴いてる、子供の声が聞こえるなど周りが気になりますが、聞こえなくなるように集中することはせず、ありのままを受けいれます。

坐禅の効用

 眠気が出てきたりもしますが、次第に時間の感覚がなくなっていき、何も考えないように自然となっていきます。終了時には頭がリフレッシュされた状態になってきます。
 以上は、私が僧堂を持っているお寺で坐禅をさせていただいた時の経験です。最近はなかなか時間が取れませんが、一番深く坐禅に入り込んだときはまさに時間の感覚がなくなり、体の内外の感覚がなくなります。
 なお念のため付け加えるとこれを称して「悟った」などということではありませんのでご注意を。ちなみに40分ワンセットですが、あまりにはまっていてお声かけをしていただかずに2時間座っていたこともありました。でも感覚的には数分です。
 私は僧侶ではありませんので教義や坐禅の意義などをここで述べるのは控えさせていただきますが、頭がすっきりしてくるという経験だけはお伝えできると思います。
 坐禅修行をさせていただけるお寺もありますし、ネットなどで今日書いたようなことを正しく書いてあるサイトなどもあるので是非一度ご覧いただき実践してみてはいかがでしょうか。

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高﨑 陽介
横浜市内介護サービス事業者勤務人事担当
勤務特定社労士
http://blog.goo.ne.jp/fiveten46
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