ストレス「レス」コミュニケーション

みなさん、こんにちは。キャリアコンサルタントの奥 富美子です。

博報堂生活総合研究所が2021年ヒット予想ランキングを発表しました(2020.10.28)。キーワードは「レスしてリッチに」だそうです。

日本ストレスチェック協会がお届けしている「ラインケア講座~みる・きく・はなす技術」は、「ストレス『レス』コミュニケーション」を謳っています。「ストレス」を「レス」して、豊かなコミュニケーションがとれるようになろう。そのために自分の「みる・きく・はなす技術」をふりかえり、学び直しをし、実践しようとすすめています。働く人が感じる「職場のストレス」は人間関係、つまりは「コミュニケーション」によるものが多いのですが、「ストレス『レス』コミュニケーション」が行き交う職場にしていきたいものですね。

記事を見ていきましょう。4つの「レスしてリッチに」にまとめられています。
https://seikatsusoken.jp/wp/wp-content/uploads/2020/10/2021hit-1.pdf

「『慣習』をレスして、『選択肢』をリッチに」
「キャッシュレス決済、テレワーク」などの言葉があがっています。慣習に縛られていたものを、規制をレスすれば選択肢がリッチに増え、生活が豊かになるとの解説です。
私が住む県では、高校の制服に「スラックス」導入が増えてきました。この一例でしょう。「選択肢」があり、自分で考えて選択する力を幼児期から育てることは大切です。親や大人が規制していたら、「選択する」経験ができず、その力は養われません。「選択肢をリッチに」を、成長過程でより多く経験してほしいと願います。

「『移動』をレスして、『時間』をリッチに」
「オンライン会議、オンライン授業/学習、テイクアウト」などが出ています。コロナ禍で通勤通学が減りました。その時間を自分の自由時間に充てられるとあります。周囲の人にたずねてみたら、朝の通勤時間を「読書、ジム、朝風呂&ヨガ」に。帰りの通勤時間を「散歩、買い物、料理」になどと、それぞれの使い方を教えてくれました。通勤時間は「区切り」の時間でもありました。その時間帯に自分のやりたいこと・好きなことをして、仕事に区切りを入れている様子が分かります。「ストレス」を「レス」するにも「区切り」は必要です。ストレスを感じて嫌な気分を持ち続けないよう「区切る」習慣を身につけること、おすすめです。

「『心配』をレスして、『安心』をリッチに」
事故やトラブル対策に「ドライブレコーダー」、環境問題やレジ袋有料化対策に「エコバック」と、対策を立てることで安心につなげることが記されています。
「不安とストレスに悩まない7つの習慣」は日本ストレスチェック協会の講座で提唱していることですが、「心配をレスして」は、「不安やストレスに悩み続けない」ことと同じように思いました。こうすることで「安心」を増やしていくのです。私たちが手軽にできる「不安対策、ストレス対策」があります。ご興味ある方は、協会のホームぺーをご覧いただけたらと思います。

「『所有』をレスして、『体験』をリッチに」
「フリマアプリ」は不用品所有をレスすることで、人のお役に立てる体験を豊かでリッチなものにするとあります。
「不安とストレスに悩まない7つの習慣」では、不安対策として「すてる」をすすめています。これは自分でコントロールできること・できないことを整理し、コントロールできることの優先順位をつけ、できることを実行しよう、とするものです。不用品の整理と同様に「~しなければならない」も整理するといいでしょう。他人を変えることはできないのに、他人を変えようともがいていることに気づくかもしれません。「自分の言い方を変えてみる」とできることをしてみたら、「相手の反応が変わった」ということはよくあることです。「ストレス『レス』コミュニケーション」は、一人ひとりの小さな「できること」の実践から生まれているのかもしれません。

みなさんの「レス」は、何でしょうか。

奥 富美子(おく ふみこ)
国家資格キャリアコンサルタント 
きゃりあす 代表
https://www.career-as.com/