「春うつ」にご用心

だんだんと暖かい日が増え、春を感じることも多くなってきました。
私は花粉症なので、すでに目鼻でしっかりと感じていますが・・・。

さて、穏やかなイメージの強い春ですが、気分の変調も起こりやすいと言われています。

-春うつってなに?

いわゆる「春うつ」と呼ばれるものです。
誰にでも起こりうるもので、病気とは言わないまでも、一種の一時的気分障害。

「うつ」は「日光に当たる時間が短い」ことが大きな要因のひとつとされていて、日照時間の短い冬には、「季節性感情障害(SAD)」といった、いわゆる「冬季うつ」というものがあります。
では、なぜ日照時間が長くなってくる春に気分変調が起こるのでしょうか。
それは、ひとつには「冬季に起こった変調を引きずっている」ことが大きな理由のひとつのようです。
何事も急には良くならないもので、回復している途中にそれ以外の要因が重なってしまうことが考えられます。
春には下記のような様々な要因が起こりやすいため、「春うつ」が引き起こされると言えます。

□ 春にありがちな日ごとの寒暖の変化に自律神経が追い付かない
□ 卒業、入学、入社、異動、転勤、昇進など、環境の変化があって気持ちの負担が大きい

-楽しく対処していく

この時期に気分の変調が起こることは不思議ではないのです。

一時的なものですし、悲観的になりすぎず、うまくその気分と付き合っていくことを考えましょう。もちろん、不眠等を伴って長く続いたり、体の不調があれば、病院などの専門機関を訪れることを忘れずに。無理だけはしないでくださいね。

そしてとても大切なのが、上手にセルフケアをすることです。
早めに、積極的に。

まずはよく眠ること。
春眠暁を覚えず、なんて言いますが、まさに春は眠るにはうってつけの季節でもありますので、睡眠環境を整える機会にしてみてはいかがでしょうか。(過去記事「睡眠の時間と質の確保。そして、昼寝を積極的に活用!」https://wp.me/p6vghU-5Nも併せてご参照ください。)

また、外で行うような趣味などに打ち込んでみるのもいいでしょう。
暖かい季節ですから、体を動かすのも気持ちがいいですよね。存分に体を動かすことで、ほどよい疲れを感じ、夜もぐっすり眠れることでしょう。
特にウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、自律神経を整えるのに有効です。

私も春は気分変調が起きやすい傾向なので、積極的に前向きに対応しています。
ただ、外で体を動かすにも、花粉症が邪魔をするのですが・・・。これもうまく付き合っていくしかありません。

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宮﨑 貴幸
社労士オフィスみやざき 代表(http://www.som-net.com
特定社会保険労務士、産業カウンセラー
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