小太り産業医：「前回の”夢見るおじさんとスイーツおじさん”からずいぶんと日にちがたってしまったなぁ・・・。
このまま、書かずにやり過ごせないかなぁ・・・。」
人事担当者：「うわ～、出た出た。甘い考え！代表理事の武神先生が優しいから、
それに甘えてる人がココにいますよぉ～。」
小太り産業医：「いやいや、講演会とかさぁ～、いろいろ忙しいのよ。」
人事担当者：「甘い考えを指摘されると、すぐ言い訳をする！
先生こそ甘い考えのスイーツおじさんですね！」
小太り産業医：「あんまり、自分を追い込むとさ、メンタルやられちゃうから。
ボクってガラスのハートだから。」
人事担当者：「いやいや、何を言われても響かない、鋼の心臓だと思いますよ。」
さて、前回の「夢見るおじさんとスイーツおじさん その１」
（https://jsca.co.jp/stressnews/2018/02/21/_stress_news-9/）
からずいぶんと時間が経過してしまいました。
光陰矢のごとし。ここまで、開いてしまうとむしろ書きづらくなってしまいます。
そうは言ってられないので、今回は甘い考えのおじさん、つまり”スイーツおじさん”についてお伝えしましょう。
小太り産業医の「スイーツおじさん」の特徴として、
・自分に甘い、考えが甘い。
・Que Será, Será（ケセラセラ）の考え方。自分ができなくても、誰かがやってくれると思ってる。
・見通しも甘いので、期日までに仕事が終わらない。
・我慢ができない。（飲みたいものは飲む、買いたいものは買う）
・自分の甘さを糾弾されると、焦り始めジタバタして言い訳を並べる。
いかがですか？
こんなおじさん、結構周りにいませんか？
私も自分でも自覚があるぐらいのスイーツ産業医ですが、その私でさえ開いた口が塞がらない、
スーパースイーツおじさんをご紹介します。
症例
51歳男性
一級建築士の資格を有していて、私のクライアントに中途採用で転職してきました。
履歴書には謎の項目がいくつかあり、以前の会社も昇進して数ヶ月後に退職しています。
今回、私のクライアントからは管理職の地位を与えられました。
その後、仕事ぶりをみていると、あまりにも管理職としての職責を全うしているとは思えないため、
上司が何度かやんわりと注意していたそうです。
しかし、上司も人の子、ある時語気を強めで注意したところ、次の日から会社に来なくなってしまいました。
次の日に提出された診断書を見て、びっくり！
”抑うつ状態 左記のため6ヶ月間の休養を要する”
ちょっと、待って！いきなり半年分の診断書が出てくるのかよ！
実はこの男性、休職に入る前に人事総務課に来て、「俺は何日ぐらい休めるんだ？」と聞いてきたので、
「半年とです。」と答えました。
そうしたら、この男性は「なら、半年間休んでその間に転職先でも探そうっと!」と心の中で叫ぶのでは無く、
音として口頭で発したそうです。
みんな、びっくりです。
しかし、この男性一ヶ月すると復職したいと、小太り産業医との面談を希望してきました。
小太り産業医は、自分に甘く他人に厳しい産業医です。こんな輩に優しくできるはずがありません。
やたらとニコニコしながら、話しかけてくるこの男性に対して、
小太り産業医は
「自分で６ヶ月休むといっておいて、自己都合で短くできるわけが無いでしょう。主治医がOKしたら考えます。」
「それに、みんなの前で休職を利用して、転職すると公言したのでしょう？そんな人をみんなが喜んで迎え入れますか？」
と聞いたところ、みるみる顔が強ばっていきました。
この男性、転職サイトを彷徨ったり、エージェントと会ったりして
結局今の会社が一番条件が良いとわかって、残留するために復職を希望してきました。
開いた口が塞がりません。
口が塞がらない理由は二つ。
①この男性の考えの甘さに
②その甘さを、さらに増強させるような診断書を書いた主治医に
結局、未だこの男性は復職しておりません。休職期間をフルに使うのでしょう・・・。
小太り産業医：「どうだい、かなり甘い考えのおじさんだろう？」
人事担当者：「先生も負けていませんよ！」
小太り産業医：「どういうこと？！」
人事担当者：「ダイエットは成功したことが無い、それに”しょうがない” ”だって”を多用するし。」
小太り産業医：「だって、しょうがないじゃない！！それは仕方ないよ・・・。」
人事担当者：「ほら、すぐ使う！本当に自分に甘く、他人に厳しい！」
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文責：新井 孝典（あらい こうすけ）
株式会社 なごや産業医事務所：http://nagoya-sangyoui.com/
代表取締役 所長
認定産業医／労働衛生コンサルタント
認定内科医／循環器内科専門医
日本ストレスチェック協会理事・ファシリテーター
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