お気楽産業医ママです。
私がお伺いする会社で最近多いのが、「もう仕事が面白くない!」というような話。
「せっかく昇進したのに、仕事ばっかり増えて、怒られてばっかり」
「やろうと思ったことが間違っているってばっかり言われると、やる気なくす」
そりゃーそうだよなあ、と思うけれど、おばちゃん、それでは仕事にならないのでよく話を聞いてみると、
「自分はここでずっとこの仕事をしていく」
ぐらいのビジョンしかなかったり、
「女だからこのくらいの年齢になると結婚しないといけないのかしら」
と思ったり・・・。
本来は、それぞれ焦点が違うので、また女性バージョンはお書きするとして、
「想定内」というキーワードについてお話ししたいと思います。
ホ◯エモンですっかりおなじみになったこのフレーズ、でもとても重要です。なんだか軽く取られちゃってるけれど、彼はこれがあったから、心が折れなかったと思います。つまり、最低の事態と、最高の事態を想定しておく、ということですね。
もし、明日、会社が潰れてしまったら?愛する人が亡くなったらどうする?と、最悪なことばかり考えてもしょうがないので、
「もし自分がこの会社の社長になったらどうする?」
とか、
「今宝くじが当たったら何をするか」
っていうような、楽しいことも想定しておくのです。
想定範囲の幅を大きくする、それはすごく大事なことだと、おばちゃんは思います。楽しいことで考えると、Big visionを持ち、そのためには何が必要なのか、想定しておく。最悪の時でも、想定問答集のように、その一、その二、とシナリオを用意しておくと、心に対するダメージはずいぶん小さくなります。
仕事が面白くない彼は、「もし自分がこの会社の社長になれるとしたら」というvisionを持つだけで、今自分がやることが俯瞰的に見ることができるようになった、ということでした。
昇進はステップであって、今までと違うやり方で仕事を進めていかねばならない、そのことに気がついて欲しかったので、嬉しかったなあ。
今あなたがいるところは、道半ば、決して終わりではありません。途中で道が変わるかもしれないけれど、一歩一歩、自分のビジョンに向かって歩いてみましょう!そして、その一歩一歩は、小さいほうがいいのです・・・続く。
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お気楽産業医ママ
野尻紀代美
(有)ウエストフィールド・コンサルティング代表
https://www.facebook.com/westfield.consulting.Inc/
産業医、労働衛生コンサルタント、内科医(呼吸器内科)
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