産業医の究極の目的とは?

こんにちは、お気楽産業医ママです。
「産業医って何?」という質問を最近よく聞きますので、簡単な説明を。
産業医、とは、普通の診療をする医者とは違い、会社で診療行為はしません。薬を出したりもしません。が、健康診断の確認はもちろん、アドバイスや必要な紹介状、主治医の先生とのやりとり、診断書によってどのように仕事をすれば従業員がハッピーなのかを考える仕事です。また、カウンセリングも大事な仕事ですし、とても書ききれないですが、愛社精神がないと務まらない!ということは確実で、会社がどんな会社で、何をやっていて、ということを理解しておくのは当然のことです。最近は高齢化や、ダイバーシティなどの問題も産業医に降ってくることがあります。

産業医をやっていると、どうしても出くわすのは、会社組織の問題。どんなに福利厚生が整っていようが、名のある会社であろうが、「過重労働がやたらに多く」「遅刻者が多く」「面接する人たちがみんな会社の文句を言っている」ような時があります。

だいたい3ヶ月も面談に行けば、この会社の問題がどこにあるのか、っていうのは、もちろん会社の規模によりますが見えてきます。そりゃあ会社からのお給料が少ない、とか、事業が滞って大変、とか、変な上司がやたら怒鳴る、みたいなシチュエーションになると、皆さんのモチベーションも下がる、デフレスパイラルに落ち込みます。

私たち産業医の究極の目的は、「快適職場環境づくり」です。身体的にも、精神的にも、働きやすく、人が辞めない会社づくりのお手伝い、が目標なのです。

法律上、とりあえず産業医を置いとけ、ではなく、何が問題で、産業医にできることは何でもやります。お給料をあげたりすることはできませんが(笑、快適な職場にするために、効率的に皆さんが仕事ができるように、できることは一生懸命やりますので、人事の問題は是非産業医に相談してみてください。私たちは、会社を愛してます!

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お気楽産業医ママ
野尻紀代美 
(有)ウエストフィールド・コンサルティング代表
https://www.facebook.com/westfield.consulting.Inc/
産業医、労働衛生コンサルタント、内科医(呼吸器内科)
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