ADHD

ADHD「Attention Deficit Hyperactivity Disorder(注意欠如・多動性障害)」

 皆さんこんにちは。夏からニュースを書き始めて、もう師走。少しは皆さんのお役に立てていれば幸いです。さて、シリーズものではありませんが、いままで、強迫性障害や男性更年期など、精神疾患やその周辺領域のお話をいくつかしてきました。今回についても専門家ではない私の個人的な学習をまとめたものの中から、発達障害の一つであるADHDについて少しお話をしていきたいと思います。

発達性障害とは?

 発達障害と一言で言っても、いろいろな種類の障害があります。広義の発達障害(自閉症なども含む)、は学習行為に障害を持ったり、注意欠陥多動性障害など、脳機能の発達に関係する障害です。一般的に幼少時、他人との関係づくりやコミュニケーションなどがとても苦手である一方、優れた能力が発揮されている場合もあります。一説にはエジソンなどもこの障害であったのではないかといわれています。

ADHD

 タイトルにも書きましたが、ADHDは日本語では注意欠如・多動性障害という枠組みになります。発達障害のなかでも、その名前が示す通り、周りから見てもアンバランスな様子が目につくだけで理解されにくい障害です。
 私は四十路を超えますが、小学校の頃など落ち着きのない子がクラスにいた記憶があります。かつては「落ち着きのない子」でかたづけられていることが多かったのですが、実際はADHDだった可能性もあったわけで、先にも述べたように医学の進歩で、「脳機能の発達障害」であることがわかってきました。
 発症は通常7歳以前で、様子が目立つのは小・中学生ごろですが、思春期以降はこういった症状が目立たなくなるともいわれています。

大人のADHD

 一方、最近は、大人になっても、このような状況が改善されず、家庭生活・仕事上落ち着かない方がいるということがわかってきました。
 にもかかわらず、今風に言えば学校での集団生活の鍛錬欠如や、親の躾が甘かった、更にはゆとり世代だからなどという外的要因で処理されてしまうことがあることが見えてきます。

障害との付き合い方

 今までいろいろとお話ししてまいりました。繰り返しますが、発達障害は、かつてのように、躾や上司の対応で治るものではなく、「脳の機能の発達に関係する障害」といわれています。
 訓練を積み重ね徐々に障害との付き合い方を考えることが大事になってくるようです。 特に幼少期に躾の名のもとに、こどもの事情に理解なく厳しく育てることは、こどもは何で怒られているか理解が得られないだけでなく、「親」という一番の安心できる場所さえもなくしてしまうことになりかねません。
 一方、複雑化した社会生活の中で育てる「親」もワークライフバランスの間で余裕がなくなってストレスフルな状況から「うつ病」などを発症してしまうということもあるかもしれません。
 極端な例をお話ししましたが、時代とともに障害の種類や程度も変わってきます。厚生労働省などのHPなどにも、発達障害に関するものがあります。障害なのか単なる人間性の問題なのかお調べになって、適切な対処ができれば「二次障害などの予防・訓練・治療」の幅も広がってきます。心配な親御さん、自分が大人のADHDかなと思った方は、下記HPをご覧になったり専門家を受診してみてはいかがでしょうか?
厚労省HP:http://www.gov-online.go.jp/featured/201104/

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高﨑 陽介
横浜市内介護サービス事業者勤務人事担当
勤務特定社労士
http://blog.goo.ne.jp/fiveten46
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