「なぜ」、「なに」とストレス

「なぜ」、「なに」とストレス

残暑がもっと厳しいかと思いましたが、今のところ落ち着いているので、ホッとしています。皆さんお元気でしょうか?
さて、今日は「なぜ(WHY)」と「なに(WHAT)」とストレスの関係について考えていきたいと思います。

目標管理(MBO)

最近の会社では、売り上げ目標等の目標値を上司と設定してそれをクリアしていく手法が一般的になりました。またこの結果が給与や賞与に跳ね返ってきます。
一般生活の中でも、ここまではやろうと目標を立て、それに向けて実行していくこともあるかと思います。こちらもMBOではないでしょうが目標をクリアしていくという意味では同じなのかもしれません。

初心がいつの間にかストレスに

ところで、目標を立てたことに関してクリアできれば問題ないのですが、多くの場合はどこかで、行きつ戻りつ「なぜ(HHY)」できないんだろうと思い悩むことが多いと思います。
つまり、立てた目標がいつの間にか皆さんのストレスに変化しているわけです。これは、原因追求である「なぜ(WHY)」と向き合う思考が、ストレスの一因になっていると考えられます。

論点のすり替え

先にも述べたように、結果を出すために、原因にフォーカスすることがストレスになっていると述べました。
もちろん、目標達成に対してその手法などのやり方が間違っていないか原因究明すること自体は間違いではないと思います。
しかし、原因究明することに目が行ってしまうことにより、目標の解決という最大のミッションを忘れてしまってはいないでしょうか?
もっと具体的に言うと、できない理由を探すことに注力していないでしょうか。人はこのできないこと探しが無意識に大好きです。なぜなら自分を一生懸命守る自己防衛本能が働くから。こんなに頑張ってるのに達成できないのはそもそも目標の立て方が悪いんだと論点がすり替わる訳です。

なに(WHAT)やどうやって(HOW)に置き換えよう

もちろん、課題の立て直しにおいて過大な目標だったという結果と認識し目標を変更することは大切です。
しかし、本当はできるのに目標設定に問題があると考えて諦めてしまうことはもったいないとは思いませんか。
そこで、この「なぜ(WHY)」を「WHAT(なに)」に置き換えてみませしょう。コーチングなどではすでに広く使われていることなのですが、「原因を追究」することより、何をすれば解決できるんだろう。どうやって行けばうまくいくんだろうと「解決策を建設的に考える」思考にシフトチェンジするわけです。
どうでしょう?疑問の持ち方を変えるだけで、自責の念から解決への道が開けるかもしれません。
目標管理や何かの壁に当たった時は、ぜひこの置き換えを行ってストレス軽減に役立てていってみてはいかがでしょうか。

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高﨑 陽介
横浜市内介護サービス事業者勤務人事担当
勤務特定社労士
http://blog.goo.ne.jp/fiveten46
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