不安のビジュアル化

皆さんこんにちは。今週は先週と変わって梅雨らしくなってきましたが、熊本をはじめとした九州は大雨で、地震の復興ままならない時に今度は、水害。只々お見舞い申し上げますというしかありません。
ちなみにわが社の特別養護老人ホームの職員が被災地に入っています。人的資源の有効な活動が企業にも求められ、日本の「お互いさま文化」が西洋発信の「ボランティア」とはまた違った角度で花開くことにも期待しています。

さて、先週はストコーマ(盲点)と意識して行動してみてはという観点から、ストレスと向き合ってみました。今週はこの不安のビジュアル化=顕在化の観点から見ていきたいと思います。

漠然とした不安で「もやもや」

明らかに不安であることに対して、心が揺れるという事を実感するのは当たり前のことですが、何かよくわからない未来に向けた「不安」で苦しんでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

そこで、この「不安」の棚卸をしてみてはいかがでしょうか?という事が今回のテーマです。
一つには自分自身が解決できないもの。もう一つは自分が変わることで解決できるものといったようにざっくりと区分をしてみることです。

自分自身では解決できない不安

そんな馬鹿なことを不安に?と思われるかもしれませんが、例えばあと50億年たったら地球はなくなり、人類はどうなってしまうんだろう?という宇宙科学的なものから、明日会社で課長にまた何か小言を言われたらどうしようという日常の不安までいろいろと不安は尽きないものです。

しかし一つ共通しているのは、「他者(物)を軸にした不安」であることです。これを解消していくのに2つの考え方があると思います。一つ目は先の「地球が・・・」というように自分の未来には直接関係ない事象です。これは、もう答えも出ていることかもしれませんが「自分には関係のないこと」と問題を置き換えることにより、不安は軽減されるのではないでしょうか?実は私はこの手の禅問答のような悩みで結構日ごろ悩んだりしています。暇な奴だと思われるでしょうが、当の本人は大真面目なので厄介です。置き換えもできない場合は以前ご紹介した、坐禅など脳の機能をいったんストップして、フラットにする方法でその場を切り抜けます。

この手の不安に関しては結局のところ、解決策が出ない以上不安とうまく折り合いをつけて生活するしかないのかもしれません。
一方、「明日上司に・・・・」というようなことは、実は相手の行動に軸を置くのでなく、自分の行動がどうなると不安がなくなるのかとロジックを転換してみてください。

自分自身で不安解決へ踏み出せる発想へ

さて、前記で自分の行動に置き換えられた不安は自分自身で解決できる不安に置き換わっています。そこで、自分ができることは何かを考えてみてはどうでしょうか?未来で予測不可避で自分では何ともなりそうにないから「不安」は皆さんの眼前に現れてきます。また、前回の盲点のルビンの杯でも話しましたが、いったん意識し始めるとそこから離れないように人間の脳は動いてしまいます。

という事は、少しでも不安を軽減するためには、今自分が何をしたら不安から少しでも離れられるかに目を向けましょう。できればそれをやらなければ不安が消えないと考えずに、新たな発想で事を起こせば不安が消えるかもと自身の期待値を込めてはいかがでしょう。
これはもう反復訓練です。何か新たなことを踏み出すとき他者を動かすことはなかなか難しい問題です。不安が病に変わる前に自分で踏み出せる新たな発想に思いを寄せてみてはいかがでしょうか。

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高﨑 陽介
横浜市内介護サービス事業者勤務人事担当
勤務特定社労士
http://blog.goo.ne.jp/fiveten46
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