日ごろから「成功イメージ」を大切に

みなさん、想像してください。
サッカーや野球などのスポーツの大会、ピアノやダンスなどのコンテスト、習い事の発表会、何でも結構です。あなたはこの日のために一生懸命に練習し、遊ぶ時間も惜しみ、ず~っと頑張ってきました。そして、ついにその結果が・・・。
「やったー!優勝だ!!」

それでは、その言葉を口にしながら、その瞬間のポーズをとってみてください。
いかがでしょうか、多くの方は、手を上にあげ、顔も上向きではないでしょうか?
そして、気持ちもなんだか前向きに。

このように、嬉しいこと、楽しいことを感じるとき、人は上を向いたり、笑顔になったり、背筋を伸ばして手を挙げてみたりするよう、自然とインプットされているようです。

-成功のイメージ

マー君こと田中将大投手も所属した駒大苫小牧高校が甲子園で優勝したとき、チームメイトが「人差し指を空に突き上げて喜び合うポーズ」をしていたのを覚えている方もいるでしょう。
実は当時、チームはメンタルトレーナーを有し、練習時から「優勝したときのイメージ」を徹底的にインプットしたそうです。
そのとき、チーム共通の形として具体化したのが「人差し指を空に突き上げて喜び合うポーズ」です。
優勝したときのことを具体的にイメージすることにより、各選手のモチベーションが上がり、結束力が強まり、個々の力もチーム力も向上したと言われています。

-日常に置いてみる

今では、スポーツチームにメンタルトレーナーが所属することは当たり前になっていますし、前向きなイメージ、成功のイメージが大切だということは浸透しています。

では、日常ではどうでしょうか?
日本において、個人がカウンセラーやメンタルトレーナーなどと関わることは浸透していませんが、そのような専門家に頼らなくとも、成功のイメージは持てるものです。
「失敗しないようにやろう」とすると萎縮する傾向が強いですが、「成功したときのイメージ」を持つと活き活きと取り組めます。

会社では、「営業目標をクリアしたとき」や「プロジェクトがうまくいったとき」、「プレゼンが成功したとき」など、自分の関わる仕事が成功したときのイメージを具体的に持つことができるでしょう。不安、心配なことであればなおさらです。
そのように、成功したときのイメージを持つことにより、そこに至るまでの道筋も具体的に想像できるようになります。
巷では「ポジティブに考えると、良いことを引き寄せる」などと言われることがありますが、きっと、成功したときのイメージをもつことにより、自らがその成功に向けて具体的に歩みを進めるためなのではないのかな、と私は考えています。

これはほんの日常でも活用できます。
「家事を滞りなく済ませられ、自分の時間を作れた!」でもいいですし、「家族が1か月間、仲良く過ごせた!」ということも成功のイメージだと思います。

良いイメージを持つことにより、楽しい日常生活が送れるかもしれませんね。
そして、たまには両手を突き上げ、上を向いて笑顔で「やったー!」なんて言ってみると気持ちも軽くなるでしょう。

ただ、くれぐれも、街中や職場で突然「やったー!」と叫ぶのは、周りが驚くので避けてくださいね。

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宮﨑 貴幸
社労士オフィスみやざき 代表(http://www.som-net.com
特定社会保険労務士、産業カウンセラー
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