診療の敷居が高い?!精神科治療~うつ病等で使える制度
皆さん、こんにちは。今までは精神科などにかからなくてもすむように、発想の転換のお話をしてきました。
そうは言いましても、どうしても辛いことはあります。しかし、心療内科や精神科というと、何となく敷居が高く、自分も病気を認めたくないので敬遠してしまいます。そう思うこと自体は美徳なのでしょうが、敬遠している間、知らず知らずのうちに、家族や友人、同僚に迷惑をかけてしまうことがあるのではないでしょうか。そうなると、いままで培った人間関係を崩すことになりかねません。ですから、頑張ることを諦めることも必要な時もあると思います。
ちなみに、この「諦める」は現在「断念する」の意味合いに使われますが、もともとは仏教用語の「真理を明らかに見る」が語源だそうです。ですから、ご自身の状況を「明らかに見て」、周りの方からの助言などを聞く耳を持つ準備をしておくことも必要なのかもしれません。
いざ!病院へ。
精神科の多くは、初診はほとんどが予約制で、お医者さんではないので、どの病院がいいのかは私からは申し上げられませんが、予約を入れましょう。
行ってみると、一般の内科の雰囲気の病院も意外にあります。「うつ病は心の風邪」などという標語も手伝い、うつ病、適応障害等、精神科に通う方が年々多くなっているからでしょうか。
また、カウンセリングや認知行動療法というような、お薬を使わない診療もありますので、まずは門をたたいてみることです。
「長期等に及ぶなら」
健康保険では3割負担で診療・薬剤費が取られますが、長期に及ぶ場合などは、主治医に自立立支援医療費制度について相談してみてください。「長期通院になったらどうしよう?」「今月の家計も苦しい」と足踏みしている方も多いと思います。自立支援医療費制度はそのような方に「心身の障害を除去・軽減するための医療について、医療費の自己負担額を軽減する公費負担医療制度です。」(厚労省HP転記)と定義され、患者さんの自己負担軽減をしてくれる制度になります。
「更新等」
有効期限は、原則1年です。その都度、更新が必要になります。更新の申請は、更新日から起算して、概ね3か月程度前から受付が出来ます。また、治療方針に変更がない等の場合は、2回に1回は診断書の省略ができます。詳細は申請した市町村にお問い合わせください。詳細は、下記の厚生労働省のHPアドレスをご覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/jiritsu/dl/03.pdf
まずは、発想の転換を行い予防でリフレッシュしてみてください。しかし、どうしようもない場合は病院にかかってください。ストレスフルな現代社会は、2段構えで乗り切ってみてはいかがでしょうか?
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高﨑 陽介
横浜市内介護サービス事業者勤務人事担当
勤務特定社労士
http://blog.goo.ne.jp/fiveten46
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