最近、子供のストレス対策や、
大人になってからストレスに強くなるためにどのような子供時代を過ごすと良いのか、
などの話をして言います。
東京以外でも、
福岡、大阪、名古屋で話してきました。
その中で、
「テレビゲームが好きな子に、
そればかりやらせていていいのか?」
「ひきこもりや不登校に、
好きなゲームばかりやらせていいの?」
等々の質問がありました。
講義の中での僕の説明が拙かったせいかと思いますので、
ここに、改めて考えを述べさえていただきます。
不登校や引きこもりの子が、
好きなことだからといってゲームばかりしているのは論外でしょう。
それを肯定したつもりは全くありません。
不登校や引きこもりは、好きなことをする前に、改善すべきことがあります。
それは、「しつけ」でもありません。
基本的な「生活」です。
不登校や引きこもりの子供には、
いきなり「ストレスに強くなる大人のなり方」を身につけさせるより、
まずは、不登校や引きこもりなどの「生活」改善を促すべきでしょう。
それから、
好きなことで非認知能力を育む
方向ではないかと思います。
ストレスに強い大人が持っているのは、
「非認知能力」だけではなく、
「認知能力を超える非認知能力」です。
極論を言えば、
好きなことだけしていて、
認知能力が育つことは稀だと思います。
「けじめ」「しつけ」
あと、「あいさつ」「礼儀」など、
総合的な人間力として備えると良いものは、
非認知能力以外にもたくさんあります。
好きなことだけ
して身につけられることはないでしょう。
「ある年齢になってゲームやネットにのめりこむ前に、
日頃から好きな事をしていればそんな風にはならない。」
という考えに僕は賛成です。
まさに、ここに大人が上手に関与できるんです。
ゲームが好きな子が、
単なるゲーム端末から、
パソコン、そしてプログラミングの世界に進む人もいます。
ゲームで世界チャンピオンになる人もいます。
もちろん、ゲームで身を滅ぼす人も、
不登校や引きこもりになったりもいます。
子供が小さいうちは、大人の関わり、
大きくなるにつれて、友人関係(仲間)たちとの関わり
が大きいでしょう。
ストレスに強い大人に子供達が育ってくれるために
大人ができることはたくさんあると感じます。