仙台の産業医 川住幸子です。
先日、東京で日本ストレスチェック協会のメンタルヘルスファシリテーター養成講座を受講して参りました。
ハラスメント被害者・メンタル不調者を出さない上長が共通してもつ
「みる・きく・はなす技術」を伝えられるようになるこちらの講座は、
日本ストレスチェック協会を知って以来、ずっと受けたいと思っていた講座です。
部下が能動的に動く元気な職場、上長がそれを目指して、
まずは自分自身から部下への対応を具体的に変えていくことができる講座ですが、
それをわかりやすく、やってみよう!と思って頂けるよう伝えるところに、ひと工夫もふた工夫も必要です。
うまく伝えるために、過去の事例を記憶から引っ張り出しながら、
うまくいった社員さん、職場のこと、
うまくいかなかった社員さん、職場のことを思い出し、
私自身のこれまでの自分の産業医としての在り方も改めて振り返っておりました。
講座の中で何度も講師の新井先生が口にされて印象的だったのが、
「コミュニケーションとは、何を言ったか、したか、じゃない、受け手がどう受け取ったかがすべて」という言葉です。
上長がコミュニケーションをとれていると思っている「指示」「アドバイス」は、
もしかしたら部下には伝わっていないかもしれません。
もしかしたら、部下は、上長が話を聞いてくれない、と思っているかもしれません。
自分はできている、部下のことをわかっている、と思う方ほど、一度立ち止まって、
もしかしたら?
と考える機会をぜひ持って頂きたいです。
「みる、きく、はなす技術」の講座ではそこにしっかりアプローチしています。
受講中は、以前ストレスマネンジメントファシリテーター養成講座を一緒に受講した方々、
先輩ファシリテーターの方々とご一緒させて頂きました。
それぞれに異なる業種での体験のシェア、情報交換ができ、大変勉強になりました。
講座中は頭を使いながらも、新井先生の説得力あるお話に何度もうなずいたり、
時には笑わせて頂いたり、楽しく学ばせて頂きました。
昨日は管理職の方の産業医面談をしながらさっそく、「きく」ってどんなことなのか、
お話してみたところ、
「きく」の重要性、
今まで部下への対応でどんなことが足りなかったのか気が付かれたようです。
また、私は子供がまだ小さいのですが、子育てにも役立つ概念だと思います。
職場はもちろん、家庭内でも使って頂きたい「みる、きく、はなす技術」、ぜひ学んでみませんか。
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川住幸子 日本医師会認定産業医
仙台かわすみ産業医事務所(合同会社メディカルロゼ)代表
http://medicalrose.co.jp/
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