本当に小さなことなんです

皆さんこんにちは、入園・入学シーズンも終わり新たなスタートを切っていらっしゃる方も多いと思います。また、今までやったことのない仕事を新年度からチャレンジしている方もいるかもしれません。あっという間に四月も終わり、既にお疲れ気味の方はいませんか。

かくいう私も、ここ数年来の中では時間的な余裕はある方ですが、心の余裕はというとどうでしょう。両親との同居復活約半年、娘の幼稚園入園、セクション替えはないものの上長の異動など、あれやこれやと重なり、いろんな事を気にしてしまう私にとってはちょっとお疲れ気味の毎日です。そんな中、良いことがやってきました。

スカジャンのヤンキー兄さん

今日の帰り道のことです。駅でエレベーターを待っていると、ベビーカーを押したお母さんとおばあさんの二人組、大荷物の私(荷物は週末のイベントで使うのぼりなど)、いかにも風体からは怖そうなスカジャンのヤンキー風のお兄様の三組が一つのエレベーターに相乗りとなりました。

私は荷物が大きかったので邪魔になるかなと思いつつも何とか3組が乗れてしまったので、そうでなくても小さい体を更に小さくして乗り込みました。
ベビーカーのお母さんも場所が狭いのを恐縮しているように見受けられました。そして残ったお兄様・・・無言です。しかも、「邪魔だよ」オーラが出まくっていました。

改札階に到着・・・

多分、1分もない時間でしたが、私にはひどく長い時間に感じられました。そうこうしているうちに1階の改札階に到着。ドアが開きました。
その瞬間、そのお兄様がドアの「開く」のボタンを押して笑顔で、ベビーカーのお母さん方に「どうぞ、お先に」と、そして大荷物の私にも「先にどうぞ」と笑顔で言いました。最後に降りた彼は、何食わぬ顔でその場立ち去っていきました。

「人は見かけによらない」という言葉は私の中ではにわかに信じがたく、「人は見かけによります」というより「身なりをこぎれいにしているといい人」という先入観があります。 
お兄様は、身なりでいえば、お世辞にも・・・なのですが、その行動の機敏さ、やさしさ、さりげなさに同性でもカッコいいと感じた瞬間でした。おかげで、今週の疲れは一気に吹き飛んだ感じです。
いま、この忙しい世の中に生きているとあまり出会えない場面なのかもしれません。というより、そういう場面を自分が作り出そうと意識できていないのかもしれません。

しかし、たった一言と、笑顔で人はこんなにもストレスから解放されるのだなと、いみじくも実体験した次第です。皆さんの近くにもこんな小さな幸せが転がっているかもしれません。向こうからやってくる幸せもそうですが、今度は私自身もさりげなくあの青年のようなことができればと思います。気は持ちようとよく言ったもので、日ごろの読者の方に少しでも幸せのおすそわけができればと思い今日はペンをとりました。

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高﨑 陽介
横浜市内介護サービス事業者勤務人事担当
勤務特定社労士
http://blog.goo.ne.jp/fiveten46
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