病院はブラック企業?

「労働安全衛生規則の一部を改正する省令案要綱」について労働政策審議会から妥当との答申がありました ~法人の代表者などが、自らの事業場の産業医を兼任することが禁止になります~

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000115152.html

要するに病院の院長や理事長など人事権を持つ医師が、その施設の産業医を兼任することを禁止しています。 当たり前なことなのですが、事業所として多いのでこの省令が出されたのでしょう。 同様にストレスチェックの実施者にもなれません。

普通に考えてみてください。 過重労働、復職、メンタルで産業医面談が必要になったときに、その病院職員は同じ病院の医師に面談してもらうと思いますかね? さらにそれが院長や理事長だったら?

そりゃ、面談を受けようなんて思いませんよ! だから、ブラック職場になっていくのでしょう。

医師手当3億円未払い-労基署 四日市病院に是正勧告- http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20150121170018149
こんなニュースもあり、基本的に医療の現場はブラックなんですよね。

自分に余裕が無いのに、患者にいつまで優しく接することができるのだろう?

医療機関も産業医を外部委託する時代かも。

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文責:新井 孝典(あらい こうすけ)
 株式会社 なごや産業医事務所:http://nagoya-sangyoui.com/
 代表取締役 所長
 認定産業医/労働衛生コンサルタント
 認定内科医/循環器内科専門医
 日本ストレスチェック協会理事・ファシリテーター
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